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Rinというお店

連休の1日だけ、深夜バスを使って東京へ。
子供たちとミュージカルを観に青山劇場へ。
青山劇場に子供たちを置いて、私だけお世話になっているお店Rinへ。歩いてすぐのところでしたので挨拶してきました。通りから少し折れたところにあるお店ですが、日本の工芸品を無機質なそれでいて温かい感じのする空間にシーン別に展示されていました。
日本各地の地場産業から集められているのですが、定番のモノというのはあまり置かれていなくて、定番モノの技術に裏打ちされた派生系だったり発展系の製品が多く展示されていました。

どの地場産業生産地も抱える問題は同じ。そんな中でも現代の生活に受け入れられる商品作りに懸命になっている産地の意気込みが手に取るようにわかりました。

伝統工芸品は昔ながらの製法で作られるのが一つの約束事。だからと言って、同じ形や様式ばかりで作っているのは伝統工芸に携わる者として間違いだと思います。

伝統工芸品といわれるものがなぜ何百年もの間続いて来たかというと、その時代時代において作り手の人間が、使い手に受け入れられるモノ作りを柔軟に変えて来たからなのではないでしょうか。
その繰り返しが、現代から振り返って観れば伝統工芸品と言われるのだと思います。

だとすれば、Rinは地場産業の最前線であり、伝統工芸がリアルタイムで生まれ変わっているLive Studioという位置付けがピッタリです。変わらない製法で大きく変わった商品を提案しているお店だからです。
そこで働くスタッフの商品知識は膨大なもの。既存の工芸品は勿論のこと、新しい技術の知識までを持っていなければなりません。スタッフの方々から紹介してもらい、全く別な業種産地の方々と商品を考えていくことも可能なのがすばらしい!

通り向こうは表参道。外国ブランドが多くひしめく中、日本の純正ブランドが「凛」としてひと際輝きを放っています。
by zutatto | 2009-05-09 10:44 | zutatto
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