鉄瓶の作り方その6

蓋も無事出来ました。蓋の上についている鉄の塊は「押し湯」と呼ばれるもの。鋳物には欠かせないところです。押し湯の部分の圧力で、型の隅々にまで湯が行き渡ります。この部分は切り取って再利用。
鉄瓶作りにと言いますか、昔ながらの手づくりの品物って制作過程において所謂、産廃というモノが出ません。
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b0125851_1102259.jpg中子を取り出して中の砂をきれいに取り除いたら「釜焼き」の作業です
 この作業は南部鉄瓶の特徴の一つ 鉄瓶の内側に酸化皮膜をつけてやることで、お湯に溶け出す鉄分の金気臭さ(釘なんかを舐めた時に感じるアレ)を取り除いてくれます。
 それから、鉄瓶の素地に対しての防さび効果もあります。この膜があるから何年経っても美味しいお湯を作ってくれます。
 よく聞くのが、鉄瓶の中が真っ赤になってしまって使えないということ。いえいえそうではありません。酸化皮膜の上に湯垢、水垢が付着してそうなっているんです。お湯が透明であれば全く問題ありません。むしろ、美味しいお湯が作れますよというサイン。中は絶対触らないで頂きたいです。
 あとは、表面の酸化皮膜を取り除いて着色前の仕上げ作業に入っていきます。
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by zutatto | 2009-11-28 11:13 | 鉄瓶
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