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鉄瓶の作り方その6

蓋も無事出来ました。蓋の上についている鉄の塊は「押し湯」と呼ばれるもの。鋳物には欠かせないところです。押し湯の部分の圧力で、型の隅々にまで湯が行き渡ります。この部分は切り取って再利用。
鉄瓶作りにと言いますか、昔ながらの手づくりの品物って制作過程において所謂、産廃というモノが出ません。
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b0125851_1102259.jpg中子を取り出して中の砂をきれいに取り除いたら「釜焼き」の作業です
 この作業は南部鉄瓶の特徴の一つ 鉄瓶の内側に酸化皮膜をつけてやることで、お湯に溶け出す鉄分の金気臭さ(釘なんかを舐めた時に感じるアレ)を取り除いてくれます。
 それから、鉄瓶の素地に対しての防さび効果もあります。この膜があるから何年経っても美味しいお湯を作ってくれます。
 よく聞くのが、鉄瓶の中が真っ赤になってしまって使えないということ。いえいえそうではありません。酸化皮膜の上に湯垢、水垢が付着してそうなっているんです。お湯が透明であれば全く問題ありません。むしろ、美味しいお湯が作れますよというサイン。中は絶対触らないで頂きたいです。
 あとは、表面の酸化皮膜を取り除いて着色前の仕上げ作業に入っていきます。
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by zutatto | 2009-11-28 11:13 | 鉄瓶

鉄瓶の作り方その5

本日は吹きの日。
「雪こんこん」も吹きました。久しぶりの型でしたので湯が上手く廻っているか緊張ものでした。
鋳物の面白さ、醍醐味は型を外してみなければモノが出来ているかどうかわからないところにあります。型から外す瞬間は受験の合格発表の時の緊張によく似ています。
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前回紹介した中子を据えたところです。型と中子に隙間があるのがわかるでしょうか?
ここに溶けた鉄が流れ込んでいきます。
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緊張の型外しが終了。
模様がしっかりと鋳出されていて一安心。
鋳物は型作りが命。
この後は、中子を壊して釜焼き、研磨へと作業が移っていきます。
鉄瓶に合わせて鉉(取っ手)も専門の鍛冶屋さんに頼むことにしましょう。
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by zutatto | 2009-11-26 20:26 | 鉄瓶

鉄瓶の作り方その4

 今日は良い夫婦の日と言うことで、仕事に来ております。(?)
先週挽き上げた型が乾燥したので、型焼きを行いました。南部鉄瓶の作り方で「焼き型技法」と呼ばれる所以がここにあります。
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焼きすぎると型土がガラス状になってしまい、使い物にならなくなります。型から目を離すことが出来ません。
中子の準備もできました。鉄瓶の型にそのまま溶けた鉄を流し込んでは、ただの鉄の塊になります。
そこで、中子の登場です。鉄瓶の型(鋳型)より一回り小さい砂で出来た型を言います。b0125851_20394335.jpg

これが中子。
上の煙突のような部分が鋳型と同じ寸法の部分で、それより下の部分が一回り小さい部分です。
溶けた鉄はこの型を逆さにした状態で鉄瓶のお尻の部分から流し込んでいきます。
流し込みまでもう少し。
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by zutatto | 2009-11-22 20:48 | 鉄瓶

鉄瓶の作り方その3

鉄瓶の型を乾燥させている間に、蓋の型作りの仕上げです。
蓋の模様は雪。
鉄瓶の中に落ちる雪でお湯をつくるのも粋ですね〜。
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by zutatto | 2009-11-19 23:01 | 鉄瓶

鉄瓶の作り方その2

仕事以外の鉄瓶はもっぱら休日に。
昨日、今日と注文品の制作をしました。
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注ぎ口の型を埋め込んで、挽き上げの作業です。徐々に目の細かい砂を型につけて挽き上げていきます。
挽き上げあたら、型が乾かないうちに模様をつけていきます。W様ご注文の挽き上げあたら、型が乾かないうちに模様をつけていきます。
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W様ご注文の「雪こんこん」ホントに久しぶりの型おこしになります。心なしか雪だるまが前回作ったときより笑って見えます。

b0125851_2124128.jpgこれは蓋の型です。表の型と、裏の型を作って二つ合わせてその空間に鉄を流し込んでいきます。

型作りも終盤。乾燥後、型を炭火でもって型を焼く作業に入ります。私達の鉄瓶の作り方を焼き型技法と言いますが、この型焼きからきています。
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by zutatto | 2009-11-15 21:42

鉄瓶の作り方その1

久しぶりに鉄瓶を作る過程をご紹介していきます。

というのも、久しぶりに作る鉄瓶の注文が入ったからでありまして、お客様への進捗状況のお知らせも兼ねてアップしていけたらと思います。(W様心を込めてお作りします)

鉄瓶「雪こんこん」
今回ご紹介するのは「粗挽き」という型作りの中で一番最初の段階。
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荒い砂で作った型を包丁で二つに割って、取り出すことができるようにしておきます。
軽く叩きしめて(右側のほう)二番目に荒い砂をこの型につけていきます。

今日はここまで。
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by zutatto | 2009-11-08 23:32 | 鉄瓶

冬です

里山の紅葉は今が見頃。
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鉄瓶の似合季節となりました。
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by zutatto | 2009-11-03 17:32 | zutatto